行事案内

花まつり

花まつりについて

 花まつりは、お釈迦様のおうまれになったことをお祝いしての行事です。この時には、お釈迦様のもとへ仏弟子として逝った故人を偲び、高い山へ登るとか、お塔婆を立ててお供養するといった風習がありました。

 どのお供養会もそうですが、宗旨を越えてどなたでもお参りいただけます。お気軽にお訪ねください。

 法要後、いつも何か、お説教・歌謡会・手品・落語 等、皆様に喜んでいただけるような催しを考えています。

 花祭りの頃になると、境内には次々と花が咲いてくれます。お天気の良い日は特に、幸せな気分になれます。

盂蘭盆

お盆と呼ばれ、ご先祖様をお迎えし、ご供養する期間です。

【期日】8月13日~16日

【特徴】
ご先祖様の精霊をお迎えするため精霊棚を設けます。遠来の客をもてなすように果実や菓子、ご馳走をお供えします。
精霊棚の前でお経を唱える「棚経」を行っています。

当山では、地域によってお伺いさせていただく日を決めて、8月に入りましたらお伺いいたしております。詳しい日程は7月下旬にお知らせしています。

精霊棚について

古来お盆には、各家庭で「精霊棚」をしつらえ、ご先祖様をお迎えしてきました。精霊棚の飾り方は地域によって独自の方法や風習があり少しずつ異なりますが、一般的なものを紹介します。

1.ほおずき・笹竹
ご先祖様の道案内となるよう、灯明の代わりにほおずきを吊します。このほかに、枝豆や柿、栗、芋の茎などを吊り下げる地方もあります。笹竹に張られた縄から内は、「この中にご先祖様が来られる」という結界を表します。2本、または4本で聖域を囲みます。

2.お供物
ご霊膳には、果物や野菜をお供えします。そのほかにも故人やご先祖様の好きだったものなどをお供えし、心を込めてご先祖様をお迎えしましょう。

3.真菰(まこも)
壇には荒むしろ、真菰などを敷きます。

4.溝萩(みそはぎ)
灑水盤(蓮の葉)に入れた水を、「溝萩」に含ませて、「水の子」に注ぎます。これは煩悩を鎮めるためだと言われています。

5.水の子
ナスやキュウリを賽の目に切ったものと洗米を混ぜ、蓮の葉の上に盛りつけています。溝萩と同じく、煩悩を鎮めるためのお供え物と伝わります。

6.キュウリの馬とナスの牛
キュウリの馬は、ご先祖様が少しでも早く帰って来て頂くために、ナスの牛はゆっくりお戻り頂くためにお供えします。足をかけやすいようにでしょうか、鐙に見立てた麺が添えられています。

精霊棚

彼岸(3月と9月)

「春分の日」「秋分の日」をはさんで、前後の3日間、計7日間を仏道修行に励む風習があります。
彼岸とは、「此岸」(私達のいるこの世界)を悩みと迷いの現世とすれば、「彼岸」は悩みのない悟りの世界です。お彼岸は彼岸へ渡るための修行期間なのです。春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、お彼岸は大切な行事となりました。

~六波羅蜜(ろくはらみつ)~
1.布施
人に施しを与えること
2.持戒
きまりや約束を守り、人に迷惑をかけないこと
3.精進
つねに努力すること
4.忍辱
苦しくても耐えること
5.禅定
心をおちついて自己反省すること
6.智慧
正しく判断力をもち、ものごとを正しく見据えること

お会式

10月13日は日蓮聖人がお亡くなりになった日です。この日を中心として、日本全国の日蓮宗寺院では、お会式(報恩法会式)が営まれます。当山においては11月の第1日曜日に行っています。法要のあと、余興もありますので、お楽しみください。

日蓮聖人は弘安5年(1282)10月13日の朝、池上宗仲公の屋敷でご入滅されました。でしの旧昭上人が臨滅度時の鐘を打ち鳴らすと、屋敷の庭の桜が季節外れの花を咲かせました。その故事に由来し、今日では、紙などで会式花を作り、寺院の柱や万灯に飾り付けます。お会式は、日蓮聖人のご恩に感謝するとともに、私達の信仰を深め、日々の生き方を正しくしてゆく誓いの日でもあるのです。

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